Raspberry Pi を NOOBS LITE ではじめる

NOOBS LITE で、Raspberry Pi に raspbian をインストールします。

最近、Raspberry Pi B+ が出ました。欲しいのですが、ソフト的には Type B と変わりがなさそうなので、しばらくは B でがまんします。

NOOBS (New Out Of the Box Software) には二つの種類があります。NOOBS と NOOBS LITE です。NOOBS LITE は Network install only です。OS イメージをダウンロードしながらインストールするので、ネットワークにつながっていないとインストールできません。でもディスクイメージのファイルサイズが小さいのですぐにダウンロードが完了します。

インストール方法は NOOBS SETUP に説明がありますが、それをふまえて気のついたことを追加して説明します。

  1. NOOBS LITE をダウンロードする
    まず、ここから NOOBS LITE のディスクイメージファイルをダウンロードします。NOOBS LITE の「Download ZIP」をクリックです。
  2. SD メモリをフォーマットする
    こちらからフォーマットするアプリをダウンロードします。お使いのパソコンの OS に対応した SD Formatter 4.0 for SD/SDHC/SDXC をダウンロードしてください。といっても WindowsMac 用しかありません。Mac OS X 10.9 が対応表にありませんが、ちゃんと動いていますからご安心ください。SD メモリをパソコンにつないでフォーマットします。MacBook ProAir などはそのまま挿入可能ですが、ソケットがついていないパソコンの場合は、USB アダプタを利用してください。フォーマットアプリを起動したら、念のためにオプションボタンを押して、「論理アドレス調整」を「する」にしておきます。名前は適当に付けて、クイックフォーマットします。フォーマットが終わったら、フォーマットアプリを終了しますが、フォーマットした SD メモリはそのままつないでおきます。
  3. SD メモリにファイルをコピーする
    先ほどダウンロードした NOOBS LITE の zip ファイルを解凍します。で解凍して出来上がったフォルダの内容を、SD メモリにコピーします。コピーし終えたらパソコンから取り外します。
  4. ネットワークやキーボードなどを接続する
    イーサネットポートにネットワークケーブル、USB ポートにキーボードとマウス、そして、HDMI ポートにディスプレイを接続します。
  5. MicroSD メモリを挿入する
    基板の裏側のソケットに SD メモリを取り付けます。4G Byte でも間に合いますが、8G ならかなり余裕です。raspbian はインストール後 2.1G Byte 程度です。ほかに 1G Byte は NOOBS の OS イメージで使われているので、8G Byte の SD メモリを使うと残りのフリーエリアは 4.5G Byte 程度になります。
  6. Micro USB コネクタに電源を接続する
    私は、スマホ充電用などとして販売されている AC アダプタのようなものを使っています。Type B で 700mA といわれているので、それ以上、1A くらいながせるものなら OK です。Raspberry Pi は電源が弱いので、しっかりしたものがよいかもしれません。B+ では少しは改善されているのでしょうか。
  7. 電源投入
    いよいよ Raspberry Pi に電源を入れます。電源を入れるとインストールする OS を選ぶ画面になります。Raspbian を選びます。ディスプレイの下の方に Language と Keyboard をえらぶメニューがあります。お使いのキーボードが HHKB の US 配列とかではなく、日本語の配列の場合は、ここの Keyboard を jp にしましょう。後にこの設定が使われます。ちなみに Language は GB のままにしておくとなぜか US になるような。Raspbian を選んで、上の方の Install をクリックし、インストールを開始します。20分くらい?かかるので、その間(省エネのため)ディスプレイを消してじっと待ちます。
  8. raspi-config
    OS イメージの書き込みが終わると「再起動します」のダイアログで止まったままになっているので、OK ボタンをクリックし、再起動させます。この再起動はいろいろやっているようで、ちょっと時間がかかります。再起動すると rasipi-config の画面になります。ここで設定するのは最小限次の3つです。
    A. 「4 Internationalisation Options」の「12 Change Timezone」で、Asia の Tokyoに
    B. 「8 Advanced Options」の「A1 Overscan」を Disable に
    C. 「2 Change User Password」でパスワードを変えます。セキュリティー的にかえた方がよいのですが、私は「raspberry」のまま使ってます。
    Finish で終了すると再起動するか聞いてくるので、再起動します。
  9. 再起動
    再起動が終了すると ID とパスワードを聞いてきます。ID は pi、パスワードは先ほど設定したもの、変更していないのなら raspberry でログインできます。

これで終了です。

ログイン後、

$ startx

でウィンドウズのような画面となります。

最初からマウスとウィンドウを使いたいとおっしゃるあなた、その場合はもう一度

$ sudo raspi-config

で、設定画面を表示し、「3 Enable Boot to Desktop/Scratch」から「Desktop Log in as user ...」を選びます。